◆中小病院の若手女性薬剤師が入職後数年で臨床研究に取り組み、英語論文が連続で海外学術誌に掲載されたとの発表を薬系学術大会で聞いて感銘を受けた。どんな環境でも研究のテーマは存在し、世界で通用する情報を発信できることは、多くの薬剤師に勇気を与えるだろう
◆もっとも、薬局や病院の薬剤師がそれぞれの現場で臨床研究を実践するには、いくつものハードルがある。多忙で研究に割く時間がない。臨床研究をどう立ち上げればいいのか、論文の書き方も分からない。こういったことが壁になる
◆本来は薬系大学で研究の作法を学んでいるはずだが、十分ではないようだ。「薬系大学で研究の進め方をしっかり教育してほしい」との声も聞く。卒後教育の充実も欠かせない
◆臨床研究に取り組む薬剤師を増やすためには、楽しさも決め手になる。例に挙げた若手女性薬剤師も「研究できたら格好いい」がきっかけだ。楽しくないと物事は続かない。研究に取り組む喜びや楽しさを広く薬剤師に知らしめる機会づくりも重要だ。
現場で臨床研究を実践するには
2024年08月07日 (水)
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