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【第57回日薬学術大会】分科会の見どころ・聞きどころ 薬剤師によるアンチ・ドーピング活動の充実

2024年09月17日 (火)

第57回日本薬剤師会学術大会

座長
日本薬剤師会常務理事
田中千尋
さいたま市薬剤師会理事
林野守将

 今夏は、オリンピック・パラリンピック・国民スポーツ大会(旧称:国民体育大会)と毎月のようにスポーツ大会があり、皆様も報道等で様々な選手たちの活躍を目にしているところだと思う。このようなトップアスリートの集まる大会だけでなく、もっと一般的な競技大会においても、アンチ・ドーピングに関して対応していかなくてはならない。われわれ薬剤師は、医薬品はもとより、サプリメントに対しても確かな知識を持ち、スポーツをおこなう者(アスリート)の心身の健康と安全に寄与することが大事ではないだろうか。

 まず基調講演として「アンチ・ドーピング活動の今後と薬剤師に求める事」と題して、日本アンチ・ドーピング機構専務理事の浅川伸様から、薬剤師がアスリートに対し、どのように関わっていくのかをご講演いただく。

 次に、「選手の立場での薬との付き合い方とドーピング検査の実際」と題して、パラクライミングのトップアスリートであられます河野正様から、選手としての立場から実際のドーピング検査やサプリメントの選択方法、また、日本と異なる海外でのアンチ・ドーピングの注意点や薬との付き合い方など経験談よりご講演いただく。

 そして、「国際大会で薬剤師が担うアンチ・ドーピング業務」と題して、北里大学病院薬剤部の小西由紀先生から、東京2020オリンピック・パラリンピックで実際に医療サービスを提供され、国際レベルのアスリートとの関わりの経験を通じ、今後のスポーツ分野における薬剤師のあり方などをご講演いただく。

 また、「治療に欠かせないお薬を使用しながら競技に参加するには」と題して、順天堂大学医学部循環器内科准教授の福島理文先生から、TUE(治療使用特例)申請について、もちろんアスリートは医師と連携して申請し、アスリート本人が責任を持って対応する必要があり、誰もがスポーツに平等に参加する権利がある、といった事をスポーツドクターの目線よりご講演いただく。

 最後に、お互いがお互いの立場を理解し、アンチ・ドーピング活動に対してどのように関わっていくことができるのか、この分科会がこれからの活動の一助になれば幸いに思う。

 (田中千尋



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