日本唯一のXTMリセラー‐国内企業の利便性高まる
英XTMの翻訳プラットフォームの日本で唯一のリセラーとして4月に設立された翻訳テクノロジーは、XTMが提供する「XTM」「Rigi」「XTRF」の三つの翻訳ツールの販売とサポートを提供している。ツールの提供だけでなく、翻訳ワークフローを踏まえた提案も行い、国内のクライアントに対してこれまでできなかったきめ細やかなサービスを提供できるのが強みだ。代表取締役の古河師武氏は「弊社は4月に設立したばかりの会社だ。XTMの日本での知名度を上げつつ製品の導入を進めていきたい」とアピールする。
XTMは世界では知名度があるが、日本ではまだ十分に知られていない。そんな中で同社はXTMの製品を扱う日本唯一の正規リセラーとして4月から事業をスタートした。
従来は海外のソフトであったため導入や導入後のサポートなど、使用面でハードルが高い一面もあったが、正規リセラーとして同社が日本語での問い合わせ対応、導入支援、導入後のサポートを手厚くサポートすることで、国内企業にとっての利便性が大幅に向上した。利用料金の決済も日本円で対応できるようになったほか、ツール単体の使用方法だけでなく、翻訳案件全体の課題をヒアリングした上で最適なソリューションの提案することも可能になった。
3種類のツールのうちの主軸となる「XTM」は、過去の翻訳例をデータベースに蓄積して再利用する翻訳メモリ機能を持つクラウドベースの翻訳管理システムだ。GoogleやDeepLなどの機械翻訳エンジンとの連携はもちろん、最近のアップデートではOpenAIとの連携も可能になり、生成AIを使用した翻訳やチェックも行われるようになる。また翻訳管理システムとしてこれまでメールベースで手動で進めていたプロジェクトを事前のワークフロー設定で自動化することを可能にした。これにより外部作業者への依頼や進捗の確認のメールをシステムから自動で送ることが可能になり、工数を削減し、業務の効率化につながるという。
さらに大規模な翻訳管理システムである「XTRF」を利用すれば、案件の登録、クライアント・ベンダー管理はもちろん見積もりの作成、ワークフローの設定、請求処理、支払処理まで一括で管理することが可能。また全ての案件の詳細が可視化でき、情報共有が容易になる。世界に比べて日本ではTMSの導入が遅れているため、今後同社としても国内での導入を積極的に進めていきたい考えだ。
また、ウェブアプリケーションのUI可視化に特化したクラウドベースのプラットフォームである「Rigi」も提供しており、UI翻訳で指摘されていた各種課題を解決でき、ローカリゼーションプロセス全体を効率化することができる。
これら同社が提供するいずれの商品もクラウド型システムとなっており、セキュリティ対策も施されている。さらに、セキュリティ面をより重視する場合は「プライベートクラウド」や「SSO対応」もオプションで提供しているのも同社の大きな強みの一つだ。
古河氏は「翻訳業務にてさらなる効率化を検討される場合には一度ご相談いただきたい。翻訳業界に精通したスタッフによる導入から導入後ワークフローまでのきめ細やかなサポートを提供していきたい」と話す。
翻訳テクノロジー
https://honyakutechnologies.co.jp/