◆中間年薬価改定の社説執筆前の取材では、国際政治学者・高坂正堯氏の著書「国際政治」を参考にした。複雑怪奇な情勢を「価値」「利益」「力」の観点から解釈した考え方を大げさにも応用を試みたのである
◆価値は、自民、国民民主など各党の主張と面子、厚生労働、財務の両省の立場。利益は有権者の最大の関心事であるインフレ対策。力は論議のプレーヤー。四大臣合意当時の中心人物の菅氏は自民党副総裁、麻生氏は同党最高顧問。麻生派は党最大勢力だ。過去の中間年改定に厚労相として携わった田村氏、加藤氏。田村氏は医療政策で強い発言力を持つ。加藤氏は財務相
◆このように少数与党でも力は強い。その下で関係者、各省間の価値の調整となると、中間年改定は修正が現実的となる。今夏の参院選も見据えると、与野党とも多数の利益になるインフレ対策が最重要。中間年改定廃止は多数の有権者に響きにくい
◆この仮説を敷衍すると、中間年改定廃止には価値、利益、力の均衡点が変わる必要がある。参院選がポイントになる。
中間年改定廃止には
2025年01月17日 (金)
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