
小林製薬は3月28日に開いた定時株主総会・取締役会で、代表取締役社長に国際事業部を牽引してきた豊田賀一氏、取締役会長には日本航空の経営再建に携わった大田嘉仁氏を選任した。また、元社長で創業家の小林章浩氏は補償担当として取締役に再任された。紅麹製品に関する一連の健康被害問題で損なった信頼の回復に向けて、取締役会の大幅な刷新を図るため、取締役候補10人のうち8人を新任とし、取締役会の監督機能の実効性を確保するため社外取締役を4人から6人に増やした。
定時株主総会では、これまで会長が務めていた取締役会の議長を社外取締役に変更する定款の一部変更案が否決された。変更には3分の2以上の賛成が必要だったが、約3割の株式を保有する創業家株主が「経営は混乱期にあり、取締役会のメンバーが大幅に変わる中で変えない方がいい」と反対した。
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