オリンパスは9月中旬から、最新の超音波気管支ファイバービデオスコープ「BF-UCP190F」を欧州および香港、オーストラリア、ニュージーランドなどアジア太平洋の一部地域で発売する。同製品は日本でも順次発売予定となっている。

同製品は、「超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)」を行う際に使用するスコープ。EBUS-TBNA は、超音波画像上で対象の部位を確認しながら専用の穿刺針を用いて検体を採取する手技。採取した検体を病理診断することで肺がんの転移等が確認でき、さらなる解析によって、患者への適切な治療を把握することができる。
同製品はスリムな外径、先端の小型化、スコープの操作性の向上を実現することで、肺の区域気管支および亜区域気管支領域における病変の検体採取において、医師が抱える課題の対処を支援する。さらに、同製品は、これまでアクセスできなかった末梢領域のリンパ節にもEBUS-TBNA診断を拡大することができる。
同製品の主な特長は、先端外径が5.9mmと小さく、「BF-UC290F」と比較し肺の左右のほとんどの分節気管支でより深くまで到達し、区域気管支および亜区域気管支領域でのより確実な穿刺、肺深部へのアクセス性が向上していることが挙げられる。
また、湾曲角度を「BF-UC190F」より10度大きい170度に広げることで、肺内の到達が困難な部位へのアクセスが可能となり、EBUS-TBNAによる精密な診断をサポートする。さらに、14度の前方斜視角度と先端部の短縮化により、気管支内の視認性と操作性の向上が期待できる。
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