TOP > 企画 ∨ 

【医薬品市販後の安全性情報管理】日本オラクル

2025年09月24日 (水)

安全性監視ソリューション促進‐海外展開強化企業に訴求

菊池氏

菊池氏

 日本オラクルは、2月にリリースした完全SaaS型の安全性監視ソリューション「Safety One Argus(SOA)」の国内普及に注力する。自社製クラウド「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上で提供することで、AIによる安全性情報収集などを自動で行う機能を強化した。今後は、海外展開を強める中堅製薬企業にもグローバルソリューションの有用性を訴求し、提案を強めていく。

 SOAは全世界で約400社、日本で大手を中心に約40社で導入され、世界で最も採用されている。この実績とOCI上で提供される自動化機能との連携、将来の拡張性の高さが特徴だ。

 具体的には、SOAには安全性情報の自動収集と連携を担う「Safety One Intake(SOI)」を標準機能として統合した。SOIは、国際標準報告様式のCIOMS-Iなど様々な情報源からの有害事象検出を自動化し、SOAへ自動で取り込む。AI/自然言語処理(NLP)技術により自由記述からも抽出できる。

日本オラクル

 来年初めまでにリリース予定の次期バージョンでは、追加情報の正確な取り込みを実現する機能「Follow-up Merge」の搭載を計画する。追加情報のインポートでの正確性は業務上の大きな課題だった。

 最新リリースでは、臨床試験管理ソリューション「Clinical One」からSOAへの有害事象情報の自動連携を標準サポート。治験から市販後までの一貫した安全性監視を実現する。

 シグナル検出・管理ソリューションの「Empirica Signal/Topics」もSOAと標準でデータ連携が可能だ。設定した条件に合わせて自動でアラート表示する。このソリューションは米国食品医薬品局(FDA)と共同開発したもので、FDAほか医薬品・医療製品規制庁(MHRA)なども採用している。自社安全性データベースのほか、 FDA、WHO、PMDAの公共自発的副作用データベースを活用した自動アラートが可能だ。

 同社の菊池亜実ソリューション・コンサルタント(プリンシパル)は、「業務課題を根本的に解決できるような機能を搭載したのがSOA。来年には日本語画面の提供も予定している。進化・拡張する私たちのソリューションに期待してほしい」とメッセージを送る。

日本オラクル(Safety One Platform)
https://www.oracle.com/jp/life-sciences/safety-solutions/



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
購読・購入・登録
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術