ウィーメックスは1日、同社を存続会社として、完全子会社であるウィーメックスヘルスケアシステムズ(WHS)を吸収合併した。同社とWHS、それぞれが持つ事業・技術・顧客基盤を融合させ、シナジーの創出と競争力のある強固な組織体制を構築することで、日本の医療DX推進に取り組んでいく。
政府による医療DXの推進、異業種の新規参入、新たなビジネスモデルの到来など、医療・ヘルスケア市場を取り巻く環境は急速に変化している。この外部環境の変化にタイムリーに対応し、より質の高い製品・サービスの提供を目指しつつ、顧客の期待・ニーズに応え続けることは社会的責務となっている。
同社とWHSはこれまでも、製品の統合や拠点の集約、人材交流等を通じて組織最適化の検討を重ねてきている。
今回両社は、さらなる組織強化および経営意思決定の迅速化、また業務効率化等のシナジーの創出を実現するため、統合することとなった。この統合を通じ、より付加価値の高いソリューションの提供を加速させていく。
ウィーメックスは、1972年に日本初のレセプトコンピュータを開発・発売して以降、50年以上にわたり、医療業界に関わる業務をデジタル・テクノロジーの力で変革すると共に、社会や政策の変化への対応をリードしてきた。これまでに培ってきた高い技術力、約4万件超の強固な顧客基盤、そして全国各地に展開する充実したサポート体制を生かし、現在、診療所向け電子カルテおよび診療所・病院向けレセプトコンピュータにおいてシェアNo.1を獲得している。
WHSもまた、長年にわたり培ってきた医療ITの専門性を有しており、診療所・歯科・薬局・病院向けに、電子カルテ、レセプトコンピュータ、電子薬歴など、 医療現場を支えるITシステムを提供してきた。
統合後は、顧客基盤約5万5000件超へと拡大し、経営資源を最大限に活用できる体制が整った。これを機に、両社の強みを結集したシナジー効果を発揮し、日本の医療DXをさらにリードしていく。
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