キュアコードは29日、静岡県立静岡がんセンターが研究代表となる「肺癌術後PHR推移の研究」で、同社が提供している臨床研究管理システムプラットフォーム「PHRONTIER(フロンティア)」が採用されることとなったと発表した。この臨床研究は、肺がんの手術後患者の長期的な経過をウェアラブル端末でモニタリングし、手術手技・手法の個別化医療を目指している。
この臨床研究は、日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group、JCOG)が行う多施設共同臨床試験(JCOG2217A1、研究代表者:大出泰久、研究事務局:勝又信哉[静岡がんセンター呼吸器外科])の附随研究として全国の30医療機関が参加する。
研究では、肺がん手術を受けた患者にウェアラブル端末「Fitbit Inspire 3」を装着してもらい、心肺機能、日常の活動量、心拍変動(HRV)、睡眠パターンなどのデータを長期的に取得する。これにより、長期的な予後への影響、術後の回復過程や合併症との関連性を客観的なデータに基づいて解明することを目指す。
研究を推進するに当たり、全参加施設は同社の「PHRONTIER」を使用し、データ統括は静岡がんセンターが担当する。ウェアラブルデバイスを含む多様なIoT機器から自動でデータを収集・統合管理できる機能を備えた「PHRONTIER」は、多施設共同研究で求められるデータの一元管理と、研究者・参加者の双方にとって直感的で使いやすいインターフェースが評価され、今回の採用に至った。
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