キヤノンマーケティングジャパンは19日、ドイツのVON ARDENNE(フォンアルデンヌ)社と、日本国内における独占販売契約を締結し、研究開発から生産ラインに対応可能な同社製の真空成膜装置および成膜用電子ビームコンポーネントの販売を開始すると発表した。
フォンアルデンヌは、成膜技術を核とした産業用装置メーカーで、研究開発から量産まで一貫して支援する体制を備え、世界50カ国以上に1000台超の装置導入実績を持つドイツのグローバル企業。同社は、持続可能な社会を目指し、気候変動など地球規模の課題に対して、石炭や石油などの従来型エネルギーから、太陽電池や水素エネルギー関連の高効率材料製造装置を通じて、環境負荷の少ないエネルギーへの転換を推進している。
同社の強みは、電子ビーム蒸着やマグネトロンスパッタリングなどの高度な成膜技術により、光学・電気・熱・機械特性を自在に制御した多層膜の形成が可能なことで、エネルギー・モビリティ・情報通信分野における製品性能の飛躍的な向上を実現している。さらに、電気自動車やスマートデバイス向けの超薄膜技術により、バッテリー効率やセンサー精度の向上にも貢献している。今後は、これらの革新技術を半導体分野の成膜工程への展開を計画している。
キヤノンMJは、日本国内における独占販売契約を締結し、フォンアルデンヌ社製の真空成膜装置および成膜用電子ビームコンポーネントの販売を開始する。併せて、技術サポートや現地サービスも提供していく。これにより、環境負荷の低減に貢献する製品の提供を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをさらに強化していく。
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