◆「帰ったらまず、うがいと手洗いをしなさい」。こう子供をしつける親は少なくないが、水によるうがいには、実際にかぜを予防する効果があることを、京都大学・川村孝教授らのグループがこのほど立証した
◆日本の18地域で計387人のボランティアを、「水うがい群」「ヨード液うがい群」「特にうがいをしない群」に分け、2カ月間のかぜ発症状況を調べた。うがいをしない群では1カ月当たり100人中26・4人がかぜを引いたが、水うがい群では17・0人にとどまり、発症率が40%抑えられたという
◆うがいの効果を示したエビデンスは今回が初めて。企画した川村教授自身も、試験前はその効果に懐疑的だったが、いい意味で予想を裏切る結果となった。「ウイルスを活性化するハウスダスト中のプロテアーゼを、うがいが洗い流すためではないか」と川村教授は分析する
◆一方、ヨード液群では23・6人がかぜを引き、発症率は12%抑制されただけだった。「正常な細菌叢まで壊すためでは」と川村教授は推測。日常のかぜ予防には水うがいで対応し、ヨード液は感染が明らかな時に用いるなど、使い分けが大事だと話している。
うがいは水で
2006年03月06日 (月)
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