立石科学技術振興財団(理事長:立石文雄氏、オムロン株式会社名誉顧問)はこのほど、第9回立石賞の受賞者を決定した。功績賞に東京理科大学工学部機械工学科の小林宏教授、特別賞に沖縄科学技術大学院大学神経計算ユニットの銅谷賢治教授を選出した。
立石賞は、同財団設立20周年を記念して、2010年に創設された隔年の顕彰事業で、功績賞と特別賞の二つで構成されている。功績賞は、過去に同財団から研究助成を受け、その後の研究活動において顕著な業績をあげた研究者に対して授与される。特別賞は、同財団の趣意に沿った日本発の研究・技術開発において顕著な業績をあげた研究者に対して授与される。受賞者と受賞研究・理由は次の通り。
功績賞
▽小林氏―アシストスーツ:マッスルスーツの量産化と世界展開
[「生涯にわたり自立した生活を支える」ことを理念に、人の身体機能を補助する装置の研究開発を推進。独自の空気圧人工筋肉技術を活用した腰部補助機能を有する装着型アシストスーツ(商品名:マッスルスーツ)は、軽量で柔軟でありながら高い補助力を発揮し、人の自然な動作を妨げない“人に寄り添う機械”として高く評価されている。電力を必要としないモデルの展開で利用環境を広げ、実用化を実現。低価格化と量産化を達成し、世界22カ国で累計3万台以上を普及させている。同技術は作業支援、ヘルスケア用途に活用され、高齢化や労働力不足といった社会課題の解決に貢献しており、人間と機械の調和を体現する先進的な成果である]
特別賞
▽銅谷氏―生物にならった学習アルゴリズムの開発と、情報工学にねざした脳機能の解明
[生き物が試行錯誤を通じて多様な行動を学ぶ仕組みを手がかりに、新たな行動を自らの経験から学ぶ人工知能やロボットの研究を切り拓いた。特に、行動の結果を評価しながら最適な行動を学ぶ「強化学習」の理論を発展させ、連続的で複雑な環境にも適用できる学習アルゴリズムの基盤を確立し、自律的に行動を獲得するシステムの実現に道を拓いた。また、その理論を人間や動物の脳の学習メカニズムの解明へと発展させ、脳科学と情報工学を結ぶ新たな学問領域の形成にも貢献している。さらに、学際的な教育プログラムや国際的研究拠点の立ち上げを通じて多くの若手研究者を育成し、人間と機械の調和を促進する社会の基盤づくりに大きく寄与している]
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