【新製品】「患者対応監査支援AI機能」を発売‐「CITA Clinical Finder」の新機能として提供 富士フイルム

2026年04月10日 (金)
患者一覧画面

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患者個別の監査画面イメージ(診療録)

患者個別の監査画面イメージ(診療録)

 富士フイルムは9日、病院でのCT検査後の患者対応が適切に行われているかを確認する医療監査業務をAI技術でサポートする「患者対応監査支援AI機能」を、富士フイルムメディカルを通じて提供開始した。同機能は、CT検査後に作成される「読影レポート」や診療録(カルテ)を解析し、監査対象候補の検出や患者対応の妥当性の検証および進捗管理など監査業務に必要な情報を自動で選別して提示し、監査業務の効率化を支援するもので、同社の統合診療支援プラットフォーム「CITA Clinical Finder」のオプションとして提供する。

 同機能は、AI技術を活用し、全患者のCT検査レポートの一覧から所見の悪性度や偶発性を踏まえて、重要所見が含まれる可能性の高いレポートを自動的に抽出すると共に、患者説明や追加検査のオーダーなどの患者対応が適切に行われているかを判定。医療監査部門向けに対象レポートと患者対応状況をリストアップ表示(図1)する。

 さらに、患者ごとの画面では、患者対応が適切に行われているかを判定する根拠とした診療録の内容をハイライトして表示する(図2)。多くの診療録の中から、対応の妥当性の検証や進捗確認などに必要な情報を選別し、自動表示することで、監査業務の効率化を支援する。

 同社は、「患者対応監査支援AI」について、大阪大学大学院医学系研究科の武田理宏教授、杉本賢人特任助教らとの共同研究の成果をもとに、読影レポートに書かれた所見を分析し、緊急性や重要度の高いレポートを抽出する技術およびその後適切な患者対応が行われているかを判定する技術を開発した。

 さらに、同病院の監査業務において採用されている患者対応の正当性を判定する基準とワークフローをもとに、「患者対応監査支援AI」の判定ロジックと直感的なユーザーインターフェースを設計した。

 阪大病院のデータを用いて精度検証を行った結果、レポートを構造化し悪性度を判定する技術は、人が悪性所見を含むと判断したレポートに対して、95%以上の精度で悪性と判定している。

 同社は、この機能の提供を通じ、医療機関での医療監査の実施および効率化に寄与し、医療安全の向上に取り組んでいく。

 「CITA Clinical Finder」は、電子カルテ上の各種情報や、放射線・内視鏡・生理検査・病理検査などの各部門システムに保存されている検査画像やレポート、診療文書など、院内の多様な情報を統合管理できる診療支援システム。

 患者ごとに情報を統合し、診療シーンに応じて必要な情報を閲覧できる機能や、複数患者の診療情報を一覧表示して、入院患者の状況などを一度に視認できる機能、各種検査レポートの見落としを防ぐ既読管理機能などを搭載し、診療業務の効率化や医療安全の向上を支援。地域の中核病院を中心に約500の医療施設に導入されている。

 なお、同社は同機能を、17~19日に横浜市のパシフィコ横浜で開催される「2026国際医用画像総合展(ITEM2026)」で展示する。



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