植物由来ハードカプセル、健食市場向けに4色追加 カプスゲル・ジャパン

2006年10月27日 (金)

計7色となった「NPca‐ps」に関係者の高い関心が集まった(食品開発展2006から)
計7色となった「NPca‐ps」に関係者の高い関心が集まった(食品開発展2006から)

 ファイザーグループのカプスゲル・ジャパン(本社相模原市)は、植物由来のハードカプセル「NPcaps」(エヌピーキャップス)に、ピンク・黄・緑・青の四つの新色を健康食品市場向けに追加発売した。これまで透明・白・茶の3色を発売しており、新色を加えて計7色の豊富なラインナップとなった。

 「NPcaps」は、非遺伝子組み換えトウモロコシを原料として酵母技術で作られた天然素材(プルラン)から生まれた植物由来ハードカプセル。[1]ゼラチンカプセルと比較すると酸素透過性が約10分の1と非常に低く、内容物を酸化から守り品質を保持する[2]ビタミンC充填時にゼラチンカプセルで起こる褐色反応を起こさず、高い安定性を備えている[3]市販のカプセル素材の中で最も崩壊が早く、速効性を期待する栄養補助食品に有効[4]摂取後も食材が本来持っている臭いや味を残さない――など数々の特徴から、日本の健康食品業界でも導入が増えている。カラーが豊富になることで、より充填食材を美しくマスキングすることが期待される。

 色素原料は従来から食品に汎用され、着色料用途として食品添加物リストに収載されているものだけを使用しており、今回発売の4色もいずれもクチナシ色素を使用している。同社は医薬品・健康食品に使用されるハードゼラチンカプセルのリーディングカンパニーで、日本の健康食品業界でもトップシェアを有する。今秋は「NPcaps」の新色に加えて、欧米で実績のある新たなカプセル商品の販売を予定しているという。



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