◆6回目を迎えた「CRCと臨床試験のあり方を考える会議」では、専門性が前面に打ち出されたが、本来はCRC教育のあり方が大きなテーマではなかっただろうか。実際、今年の最優秀ポスター賞は、CRC現任教育のチェックリスト作成に関する演題だった
◆チェックリストの活用は、主に認定取得までの初級CRC教育が目的とされており、この発表は導入教育がいかに充実してきたかを示すものと言える
◆ところが問題は、それでも現状の教育に満足していないCRCが多いことにある。シンポジウム会場でも、多くの参加者から不満が表明された。それを話し合う場が、まさにこの会議のはずだったにもかかわらず、残念ながら不満の理由を述べる人はいなかった
◆大きな会場で発言するのは勇気のいることだが、意見を出さなければ問題解決の糸口は見出せない。もっと小規模の研修会開催を要望する声もあるようだが、活発な発言があってこそ、スモールディスカッションが生きてくる。誰もが関心の高い教育の問題こそ自らの手で解決し、CRCのイニシアチブを発揮してほしいと思う。
「CRCと臨床試験のあり方を考える会議」を考える
2006年11月01日 (水)
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