◆衆議院議員総選挙は、新聞各紙の事前調査で示された予想通り、民主党の圧勝で終わった。今後は、民主党がマニフェストで提示した政策が、どの程度まで実行に移され、それがどのような影響を及ぼすかに関心が移る
◆医療政策では、医師不足対策として医師の増員が明記されている。先進国30カ国が加盟する経済協力開発機構(OECD)における各国の平均医師数は、人口1000人当たり3人。その数値を目標に、大学医学部定員を現状の1・5倍にするという
◆薬系大学にとってこれは危機だ。薬学部新設大学の増加と、6年制への移行のダブルパンチで、各薬系大学はただでさえ志願者集めに苦しんでいる。医学部の定員が増えれば、優秀な人材が医学部に流れる傾向がさらに強まるだろう
◆医療現場の薬剤師にとっては、各医療職の職能拡大と増員がうたわれているが、「専門的な臨床教育等を受けた看護師等の業務範囲を拡大し、医療行為の一部を分担する」との記述は脅威だ。医療費全体のパイは拡大する見通しだが、どこまで薬剤師に回ってくるのだろうか。薬剤師として何をするのか、これからの活動が問われている。
医学部定員増で薬系大学は
2009年09月02日 (水)
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