◆新型インフルエンザ感染による死亡者数が二桁に達した。そうした一連のマスコミ報道もあり、一般への関心も再び高まっている。今回は弱毒性ということで、「強毒」を想定して作成された国の行動計画にも変更が加えられているのが現状だ
◆当初、水際作戦として行われた機内検疫では、結果として検疫を実施した約20万人中、感染者の確認は10人にとどまった。その後も国内で渡航歴のない感染者が拡大した事実からも、水際作戦の「限界」が露呈された格好になった
◆一方、治療に有効とされる抗インフルエンザ薬。新型は当初、若年層の感染が多かったため,タミフル投与による異常行動の発現が心配されたが,特に問題なく推移しているのだろうか。また、投与後に突然死した例も出ていることが気がかりだ
◆国内感染者の確認から約4カ月が経過。今後、当初の行動計画の見込みとは異なる事象も出てくる可能性はある。それだけに対策に携わる政府は、判明した事実についてできるだけ速やかに、かつ正確に情報提供を行うべきだろう。それが個人レベルの予防対策の基本となるのは間違いない。
新型インフルエンザ 国内感染者確認から4カ月
2009年09月09日 (水)
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