興和テバは、国内中堅ジェネリック医薬品(GE薬)企業の大正薬品工業を子会社化すると発表した。大正薬品の発行済み株式の過半数以上を取得する予定。これにより、両社の販売製品数は一気に約240製品に拡大。1月5日にGE薬の販売開始を控える興和テバは、2015年に国内GE薬市場のリーディング企業を目指すという目標実現に向け、大正薬品と一丸となって販売活動を加速させる方針だ。
今回の提携は、興和テバと大正薬品の強みを補完するのが狙い。テバのグローバル展開、興和の先発品企業としての実績と、大正薬品の50年にわたる国内GE薬事業の全国展開の経験を融合することで、興和テバの目標達成を加速できると判断した。
また、興和テバが大正薬品の発行済み株式の過半数以上を取得し、子会社化することで、両社の販売製品数は約240製品に拡大。販売体制も興和テバのMR90名、大正薬品のMR60名を合わせ150名体制となる。ただ、具体的な経営・販売体制については、今後、両社が開催する提携委員会の中で詰める予定。効率的にシナジーを最大化できる方向で検討する。
興和テバの井上信喜社長は、「両社のリソースを結集、融合することで、新しいビジネスを創り、日本のGE薬市場で確固たる地位を築いていけるものと確信している」とコメント。大正薬品の井元健一社長は「興和と世界ナンバーワンGE薬企業のテバのノウハウを持つ興和テバと手を組むことにより、一層の発展を遂げることが可能になると期待している」と述べている。