◆日本医療政策機構が約1600人の癌患者・家族に行った意識調査によると、多くの人たちが「経済的痛み」「こころの痛み」「からだの痛み」という“三つの痛み”を抱え、悩んでいる。これは本紙でも以前紹介した
◆その調査のほかの項目に関する結果も同機構は発表している。その中で、癌患者の約40%が診断前に検診を受けていないことが分かった。その理由のトップは、「(検診の)必要性を感じなかった」だった。早期発見・早期治療のため、癌検診受診率向上がいわれているが、そうした意識は、まだ一般の人たちには浸透していない結果のように思われる
◆また、癌治療に対する患者・家族の負担感は大きい一方で、より質の高い医療を受けられる場合に、現状の費用に追加し、月5000~1万円かけてもいいと答えた人が約70%に上った。この程度の負担増ならば、現状の家計に及ぼす影響は少ないのだろう
◆ただ、現在の癌医療政策に患者の声が反映されていないと考える人たちが半数以上いる。行政や医療サイドに立った施策が多いのだろうか。調査では、患者自身が積極的にニーズを発信することが必要としている。
「経済的痛み」「こころの痛み」「からだの痛み」
2010年04月07日 (水)
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