「バファリン」ブランドに初のかぜ薬 ライオン

2010年9月1日 (水)

独自技術で有効成分の速溶性を実現

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かぜ薬市場参入へ強い期待を表す藤重社長

 ライオンは、解熱鎮痛薬「バファリン」ブランドで、初めての総合感冒薬「バファリンかぜEX」(指定第2類医薬品)を1日に新発売し、OTCかぜ薬市場に参入する。独自の特許技術「クイックメルト製法」によって、解熱鎮痛成分のイブプロフェンの溶解速度を高めたことで、つらい熱・のどの痛みを伴うかぜに“早い効き目”が特徴。同社では、OTCかぜ薬カテゴリーで最大量といえるTVCM(8000GRP)を投入する計画で、「バファリンブランドのさらなる強化と、(イブプロフェン配合の)大人用パーソナルかぜ薬市場でNo.1を目指したい」(藤重貞慶社長)と、大きな期待を寄せている。


 「バファリン」は発売から48年の歴史を持ち、高い認知度と使用率から、解熱鎮痛薬の代表的なブランドとなっている。ライオンは2007年に、米国製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブから「バファリン」ブランドの日本およびアジア・オセアニア地域(中国等の一部の国を除く)における商標権を取得し、解熱鎮痛薬以外でのブランド活用ができるようになった。

 解熱鎮痛薬としては昨年、「バファリンプラスS」を発売し、「バファリンA」「バファリン顆粒」「バファリンルナ」「小児用バファリン」など、症状や年齢に合わせた製品ラインナップが充実している。また、今年2月には韓国に進出し、「バファリン」が韓国の薬局でトップクラスの推奨商品になっているという。

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新製品の「バファリンかぜEX(錠・細粒)」

 新製品の「バファリンかぜEX」は、発熱・のどの痛みに効くイブプロフェン、くしゃみ・鼻水に効くクレマスチンフマル酸塩、咳・痰に効くブロムヘキシン塩酸塩の、三つの承認基準外成分を配合している。その最も大きな特徴は、独自の特許技術「クイックメルト製法」を採用したことで、イブプロフェンがより速く溶け、効き目が速いこと。

 優れた解熱鎮痛成分であるイブプロフェンは、水に溶けにくい性質を持ち、服用してから胃で溶け出すのに時間がかかる。このイブプロフェンを、より速く溶かすことを実現したのが、クイックメルト製法。

 胃で消化液と薬物の接触面積を増加させるために、イブプロフェンを細かく粉砕。微粉化されたイブプロフェンの表面を、親水性高分子でコーティングすることで、水分となじみやすくした。この二つのステップで、イブプロフェンをより速く溶けるようにしたもので、ライオンとしても同技術を製品に応用するのは初めてという。

 「バファリンかぜEX」は、服用スタイルに合わせて選べる錠剤(15歳以上1回3錠、1日3回服用)と、スティック包装の細粒(1回1包、1日3回服用)の2種類。税抜き希望小売価格は、錠剤が18錠1280円、30錠1680円、45錠1980円、細粒が10包1680円、20包2480円。

 8月26日に都内で開いた新製品発表会で、藤重社長は「解熱鎮痛薬のNo.1ブランドのバファリンが、OTC医薬品で最大のマーケットであるかぜ薬市場に参入することは、(日本で)発売して約半世紀の歴史の中で最大のアクションとなる。かぜ薬全体の中で、イブプロフェンを配合し、のどの痛みや熱を主訴求とする“大人用パーソナルかぜ薬”が伸びており、市場は今後も伸長が予想される。現在のかぜ薬で満たされていないニーズである“効き目の速さ”という価値を、強力に訴求していきたい」と強調した。

 数多い有力ブランドが揃い、競合激化のかぜ薬市場に向け、同社ではTV・新聞・雑誌、Webなどのメディア媒体で、強力なコミュニケーション展開を図っていく。TVCMは8000GRPを予定しているが、これは他の有力かぜ薬ブランドだけでなく、「近年のOTC医薬品で、発売初期にこれだけの広告量を投下する例はない」(同社)という。

 解熱鎮痛薬と合わせた「バファリン」ブランドのトータルとしては、年間(11年)で1万6000GRPを予定している。




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