◆何とも消化不良な話である。17日に日本薬剤師会地方連絡協議会での出来事だ。協議会では昨年話題になった処方せんファクシミリ送信の問題が取り上げられた
◆FAX問題は昨年夏、日本調剤が薬剤師会を退会した後、FAX送信料を従来の3倍請求されたことで再燃した。日本保険薬局協会は会員のFAX送信にかかる経費が5億円を超えるとした上で、公正取引委員会などを想定して「裁断を求めるべき」と息巻いた
◆こうした事態を受け日薬では、新年の記者会見で「(廃止に向けて)実効性に重点を置いた施策を打ち出したい」とコメントした。しかし協議会当日の答弁は「悪いところを直した形で効果を発揮できるように見直してほしい」という、実効性のかけらもない、あやふやなものだった
◆これに対して各県の会長からは「かかりつけ薬局育成にFAXは必要」「日薬が期間などを盛り込んだ指針を示すべき」とする意見が相次いだ。FAX問題の主役は支部薬剤師会である。県薬会長が支部にきちんと説明できる材料を、日薬は示すべきだった。今年初の日薬地方連絡協議会は、何とも煮え切らないスタートを切ったようだ。
日薬地方連絡協議会、何とも煮え切らないスタート
2007年01月22日 (月)
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