◆東日本大震災の災害医療で薬剤師の役割が見直されている。甚大な被害を受けた現地では、医師も限られた薬で対応せざるを得ない。日頃、使い慣れていない薬を患者に処方する医師にとって、種類の識別など、薬剤師が心強い味方となっているようだ
◆実際、現地では非常に投薬の場面が多い。それにとどまらず、トイレ管理から消毒薬の設置、健康指導やOTC薬の使い方まで、確かに被災地で薬剤師が果たした役割は大きかった
◆しかし一方で、南相馬やいわきなど、原発事故で避難指示や屋内退避指示に翻弄された被災地では、医師が診療所を開けて診察しているのに門前薬局を閉めていたり、避難区域以外でも風評で避難した薬剤師がいたのも事実だ。こちらは医療の担い手として自覚がなさすぎると言わざるを得ない
◆薬局は医療法で医療提供施設と位置づけられたはず。災害医療活動で高まった評価を打ち消すような行動は、医療の担い手としての役割放棄である。改めて薬局とは何か、医療提供施設の意味を考え直したい。
災害医療における薬剤師の役割とは
2011年04月22日 (金)
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