ノバルティスファーマと小野薬品は、貼付型アルツハイマー型認知症治療剤「リバスチグミン」(一般名)を新発売した。製品名は、ノバルティスファーマが「イクセロンパッチ」、小野薬品が「リバスタッチパッチ」で、一物二名称の販売となる。
リバスチグミンは、ノバルティスファーマが創製したコリンエステラーゼ阻害剤。国内では初めてのパッチ剤として、2007年から小野薬品と共同開発が進められてきた。背部や上腕部などの皮膚に1日1回貼るだけで、認知症症状の進行を抑制することから、介護者の服薬管理や介助負担の軽減が期待できる。
既にリバスチグミンは、07年に米国、欧州で承認されて以来、軽度・中等度のアルツハイマー型認知症の標準治療薬の一つとして、世界82カ国以上で承認されている。
用法・用量は、1日1回4・5mgから始め、原則として4週ごとに4・5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mgを貼付する。背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し、24時間ごとに貼り替える。
薬価は、4・5mgが337・20円、9mgが379・70円、13・5mgが407円、18mgが427・50円。