厚生労働省は25日、アストラゼネカの抗癌剤「イレッサ錠250」について、効能・効果が一部変更承認されたことに伴う留意事項を都道府県に通知した。
同剤は、「手術不能非小細胞肺癌又は再発非小細胞肺癌」となっていた効能・効果に「上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性」であることを追記した。
使用上の注意で、EGFR遺伝子変異検査を実施することや、投与する際はEGFR遺伝子変異不明例の扱い等を含め、日本肺癌学会の「肺癌診療ガイドライン」等の最新の情報を参考に行うこと、有効性・安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うことなどを追記した。
これを受け厚労省は、製造販売業者に対し、今回の一部変更承認に伴う添付文書改訂の内容について、遅くとも1カ月以内に医療機関、薬局等に周知徹底するよう指示。
また、急性肺障害、間質性肺炎等の重大な副作用等の発現に引き続き注意すると共に、製造販売業者による患者情報の把握に係る情報収集活動に対する協力を求めた。