
興和は、生理痛に悩むすべての世代の女性(15歳未満を除く)に向けた鎮痛薬として、第1類医薬品の「エルペインコーワ」を7日に新発売した。同品は、解熱鎮痛・抗炎症成分イブプロフェンと、下腹部の痛み(子宮や腸管の過剰な収縮)を抑えるブチルスコポラミン臭化物を、OTC医薬品として初めて同時配合しており、女性の生理の仕組みから考えた、生理痛に効能を特化した日本初の“生理痛専用薬”でもある。同社では「女性のライフスタイルと生理痛に配慮した、女性のための医薬品で、生理痛に悩む人たちのQOL向上に大きく貢献できるものと考える」と、大きな期待を寄せる。
生理痛は、症状も程度も女性により様々だが、学校や仕事、家事など普段の生活に支障を来すことも多く、女性特有の憂鬱な悩みの一つといえる。それにもかかわらず、「自然なことだから」「他の痛みとは違うから」「病気ではないから」と思い込んで、つらい痛みを我慢する女性も少なくない。
こうした生理痛に悩む女性の声に耳を傾け、生理の仕組みから考え、開発されたのが「エルペインコーワ」で、イブプロフェンとブチルスコポラミン臭化物をOTCとして初めて同時配合しているのが特徴。
イブプロフェンが痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑え、ブチルスコポラミン臭化物が生理痛の原因となる下腹部の過剰な緊張を抑える。これら二つの成分が“痛みの元”と“痛いところ”にダブルで働くことで、生理痛(主に軟便を伴う下腹部の痛みがある場合)に優れた効果を現す。
また、月経期を普段通りに過ごせるよう、眠くなる成分(鎮静成分)は配合しておらず、15歳以上は1回1錠(1日3回を限度)で、素速く効果を発揮する。小粒のフィルムコーティングで、女性の服用しやすさにも配慮した。税込み希望小売価格は、12錠1029円。
同社では、「生理時に下腹部が痛い、生理痛の時はいつもよりお腹がゆるくなる、生理痛で鎮痛剤を使うことが多い、重くてだるい生理特有の痛みを治したい――といった人に、特に勧めたい医薬品」としている。