日本病院薬剤師会は23日、通常総会を開き、北田光一氏を新会長に選出した。会長に就任した北田氏は、薬剤師の病棟展開や資質・専門性向上などを課題に掲げ、「全力投球で課題に取り組みたい」と意気込みを見せた。都道府県との質疑応答では、診療報酬をめぐって議論が交わされたが、執行部からは「診療報酬に絡む要望を出すときは、エビデンスを持って要望する」とのスタンスが明確にされた。
就任に当たり北田氏は、病棟薬剤業務実施加算などに触れ「これまで以上に薬剤師の活動の場として、病棟業務が広く展開されるようになる。われわれは有害事象の未然防止などにさらに真剣に取り組み、成果を上げていく必要がある」と、薬剤師業務の新たな時代の幕開けに期待を寄せた。また医療の高度化、専門家に対応できる専門薬剤師の育成、研修の充実にも力を入れる方針を示した。
副会長には新任の土屋文人、松原和夫、森田雅之の各氏、再任は木平健治、松田公子の両氏が就任した。