塩野義製薬と英GSK・米ファイザーの合弁会社でHIV領域に特化しているヴィーブ・ヘルスケア社は、年内に承認申請予定のHIVインテグレース阻害薬「ドルテグラビル」と配合剤に関する契約を結んだ。塩野義は、自社品であるドルテグラビルとその関連製品に関する権利をヴィーブに移転し、ヴィーブの発行済み株式10%を取得。販売の枠組み変更に伴い、ヴィーブからドルテグラビル含有製品の販売高に応じ、平均10%台後半のロイヤルティを受け取る。塩野義は、ドルテグラビルの権利譲渡で製品最大化を図り、高脂血症治療薬「クレストール」の特許切れで生じるマイナス影響を抑えるのが狙い。
塩野義は、2001年9月にGSKとの合弁会社「シオノギ‐GSKヘルスケア」を設立し、HIVインテグレース阻害薬に関する共同研究を開始した。しかし、GSKとファイザーがHIVに特化した合弁会社「ヴィーブ」を設立し、シオノギ‐GSKヘルスケアの持分をヴィーブに譲渡したことから、「シオノギ・ヴィーブヘルスケア」(JV)に社名変更。市場環境の変化を背景に、昨年末から両社で新たな枠組みの議論を開始し、新たにドルテグラビルに関する契約を締結することになった。
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