◆9月にポリオの定期予防接種が経口生ワクチンから不活化ワクチン(IPV)に切り替わって初の死亡例が出た。IPVは申請から2カ月と、異例のスピードで薬食審部会を通過し、5月に製造販売元のサノフィパスツールが承認を取得。9月から定期予防接種に導入された
◆こうした経緯もあり、ワクチン接種との因果関係が注目されていたが、10月29日の検討会では「明確な因果関係は認められない」と否定された。専門家の意見は、接種後19日が経過していたことに加え、入浴中の嘔吐による窒息の可能性が考えられ、原因不明というものだった
◆しかし、現時点でワクチン接種との因果関係は否定されたものの、女児の剖検が行われていないため、死亡原因の真相は推測の域を出ていない。岡部信彦川崎市衛生研究所所長は検討会終了後、記者団に「死亡原因の調査は再発予防につながるため十分に必要」と語った
◆家族の感情への配慮など難しい面もあるだろうが、死亡原因を明らかにすることが今後のIPVの適正使用につながるはずである。
死亡原因を明らかに
2012年11月05日 (月)
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