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【独Fh機構】吸入薬の開発支援を強化‐今年末に臨床施設増設へ

2012年11月20日 (火)

(左から)クロ-ゲル氏、ホーン氏

 ドイツの公的研究機関であるフラウンホーファー機構(Fh機構)傘下の毒性・医学研究所(Fh‐ITEM)は、主に呼吸器領域で医薬品開発支援サービスを強化する。臨床施設を増設し、今年末に竣工、来夏にも稼働する予定。さらに、Fh機構傘下の細胞治療・免疫学研究所(Fh‐IZI)では、COPD発症等の病因・病態との関連性が示唆されているノンコーディングRNA(ncRNA)を標的とした創薬研究が進行中。豊富な創薬ネットワークを活用し、バイオマーカーの探索から、非臨床試験、治験までトランスレーショナルな医薬品開発を支援していく方針だ。

 Fh機構は、1946年に設立され、現在60の研究所がドイツ国内に点在しており、最先端の技術やITを活用できるネットワークを持つ。今回、ITEMが増設する臨床施設「クリニカルリサーチセンター(CRC)ハノーファー」では、新たに6000m2を拡張し、第I・II相試験を実施できる最先端の設備や個別化医療を見据え、ヒトから採取した細胞や組織を集めたバイオバンクの保存施設も備えている。


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