
芳井会長
日本漢方生薬製剤協会(日漢協)が今年で30周年を迎えた。全ての大学医学部、医科大学が漢方医学教育の導入を果たすと共に、漢方薬の有効性や安全性のエビデンスが蓄積されたことにより、処方医師が一気に増加。西洋医学で解決できない疾患の治療法として、漢方医学の普及が進んできた実り多き30年ともいえる。その一方で、「薬価」「生薬原料の確保」「中医学の国際標準化(ISO/TC249)」などの課題も山積している。芳井順一会長に、これまでの取り組みの成果や重点課題への対応について聞いた。
全80大学に漢方医学教育‐臨床エビデンスも蓄積
――30周年記念式典も盛況だった。
日本医師会の今村聡副会長、日本製薬団体連合会の内藤晴夫会長のほか、田村憲久厚生労働大臣や元環境大臣の鴨下一郎議員など大物議員に多数来ていただきました。来られなかった議員の方についても、秘書さんが代わりに見えられた。これは、日漢協始まって以来のことで、漢方に対する関心の高まりが反映されていたように思います。
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