ファイザーと武田薬品は新規作用機序のJAK阻害剤「ゼルヤンツ錠5mg」(一般名:トファシチニブクエン酸塩)を既存治療で効果不十分な成人の関節リウマチの適応症で7月30日に発売した。国内初の経口投与による関節リウマチ治療薬。
低分子の分子標的薬で、細胞外でサイトカインを標的とする生物学的製剤と異なり、炎症に関与する細胞内のシグナル伝達経路を阻害する。
通常、1回5mgを1日2回経口投与する。なお、日本リウマチ学会のガイドラインでは、週8mgを超えるメトトレキサートによる治療を3カ月以上継続してもコントロール不良な患者を、ゼルヤンツによる治療対象として推奨している。
製造販売元はファイザー。関節リウマチ治療薬「エンブレル」と同様にファイザーと武田薬品がコ・プロモーションする。