「ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL、同2g/10mL、同4g/20mL」(一般名:pH4処理酸性人免疫グロブリン)は、無・低ガンマグロブリン血症を適応とした国内初の皮下注用免疫グロブリン製剤。
免疫グロブリン製剤は継続的な投与によって血中の免疫グロブリン濃度を一定に維持して感染症予防効果を発揮するが、静注用製剤のほかに新たな選択肢が加わったことで、特に乳幼児などの静注へのアクセスが困難な患者や、静注用製で全身性副作用が発生した患者への代替療法となることが期待できる。
CSLベーリングが世界初の高濃度20%皮下注製剤として開発し、2010年に米承認を取得し、現在は35カ国で承認されている。
通常、人免疫グロブリンGとして50~200mg(0・25~1mL)/kg体重を週1回皮下投与する。患者の状態に応じ1週当たり投与量・投与回数を適宜増減する。