公益性のある事業を展開する一般社団法人日本薬業育成会が運営する「きらめき薬局」(大阪市中央区)が10日、オープンした。同薬局は認定薬剤師の育成と患者のプライバシーへの配慮を運営理念とする。保険薬局が病院と連携して認定薬剤師育成を目指すのは全国でもほとんど例がない。将来的には、周りの薬局の薬剤師研修も受け持ち、地域で様々な認定薬剤師を増やしていく構想を持っている。一方、患者のプライバシー保護では、HIV患者らへの服薬指導を目的とした「お薬相談個室」を設置しており、今後のきらめき薬局の調剤業務を通じた地域医療への貢献が注目される。
日本薬業育成会が保険薬局の認定薬剤師育成を目指す理由を滝野肇同会事務局長(理事)は、「在宅医療が増加していく中、保険薬局での専門知識を有した薬剤師を育成することで、地域医療において院内薬局と同様のサービス提供が可能になる」と説明する。さらに、「保険薬局の機能を上げることが、病院の負担軽減にもつながる」と話す。
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