◆早稲田大学理工学術院の藤江正克教授らのグループが、内視鏡手術の際に鉗子の死角となる領域を可視化する技術を開発した。同技術は、鉗子の下側から術部を撮影するもう1台のカメラを挿入。その映像を上側の内視鏡カメラで撮影したように補正し、鉗子部分がまるで透けたように見せるというもの
◆内視鏡下手術には、患者への侵襲が小さく、早期回復が早いという利点がある。だが、その一方で、鉗子による視野欠損により縫合等の治療動作を困難にして、観察できない領域で組織損傷に起因する合併症を引き起こすデメリットもある
◆今回の開発は、製品化されている内視鏡や器具等をそのまま利用できるため、早期実用化の可能性が大きい。特に、小児外科手術のように、非常に狭小な空間で手術を実施する際への利用が見込まれているという
◆「手術中に故障せず、照明条件に作用されない頑強なシステムの構築」が同技術を実用化する課題となっているが、早期に製品化され、低侵襲医療に貢献する日が来ることを期待したい。
内視鏡手術時の死角をなくす技術
2014年04月14日 (月)
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