漢方薬の原料となる薬用植物の国内栽培化に向け、農家と漢方薬メーカーのマッチングが加速している。全国137団体から生薬の国内栽培に関する要望書が集まり、45団体で漢方薬メーカーとの協議がスタートした。地域に偏りなくほぼ日本全土で栽培化の動きが進んでおり、薬用植物の種類によっては今春にも試作を実施するところもありそうだ。日本漢方生薬製剤協会では今後、種苗の確保や栽培技術の確立など基盤づくりに取り組み、国内で生産量拡大を目指していく。
薬用植物をめぐっては、国産生薬が264品目中97品目に限られており、安定供給に問題を抱えているのが現状。こうした課題を解消し、国内での栽培を活性化させるため、厚生労働省、農林水産省、日漢協の3者は昨年8~9月、産地側と実需側が初めて意見交換を行う場として、全国8カ所でブロック会議を実施した。
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