◆中国製の食品や製品の安全性が、国際的な問題になっている。米国では、スナック菓子のサルモネラ菌汚染、ペットフードによる犬・猫の中毒死、玩具の鉛溶出など、問題が連鎖的に発覚している。パナマで、中国製原料の含まれた咳止めシロップで100人以上が死亡した事件も記憶に新しい
◆日本でも中国製品への疑念を深める事件は枚挙に暇がない。禁止抗菌薬を使用した養殖ウナギ、ホウレンソウ、枝豆、赤ピーマンなど農産物の残留農薬問題、土鍋の鉛溶出などがマスコミを賑わした。先月には愛知県の業者が、ジエチレングリコールを含有した歯磨きの自主回収に踏み切った。つい最近では、キクラゲに基準値の2倍を超える残留農薬が検出され、横浜市が学校給食での使用を中止した
◆問題が次々と発覚する背景には、安価な中国製品の輸入に依存する世界各国の市場ニーズがある一方、中国では、それに応えるために禁止された化学物質を混入してでも低コストを維持するという悪循環が繰り返されている。現状では、日本では検疫体制を強化する以外に特効薬はなさそうだ。
中国製品の安全性は
2007年07月13日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
寄稿