31日~8月2日、パシフィコ横浜で国内初の総合的薬局展示会「全国ファーマシーフェア2015」‐保険薬局の機能アピールへ 日本保険薬局協会

2015年07月22日 (水)

幅広い業種間の交流で新しい薬局の形を提案

会場となるパシフィコ横浜

会場となるパシフィコ横浜

 日本保険薬局協会(NPhA)が主催する「第1回全国ファーマシーフェア2015」が今月31日から8月2日までの3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催される。同フェアには、医薬品や医療機器の展示に加え、地域連携・IT化・サービス・人材・教育など薬局の経営や運営に関わる情報や、介護・福祉・子育て・サプリメント・機能性食品など、乳幼児から高齢者までの『あんしんライフ』を支える一般向けの分野が一堂に集結。幅広い業種交流によって生まれる新しい薬局の形が示される場として、大いに注目されるフェアだ。


 保険薬局をアピールする業界初の大型イベントとなる同フェアでは、患者の要望や消費者のニーズに沿った本来の薬局機能とは何かを問いかけ、発想の起点となる情報や技術を紹介することを目的に掲げている。実際に、出展分野は医薬品や医療機器に限らず、薬局経営に関するITシステムや人材派遣、介護、福祉、サプリメントなど非常に多岐にわたっている。また、一般向けの出展や講演なども充実していることも、同フェアの特徴といえる。

中村 勝会長(クオール社長)

中村 勝会長(クオール社長)

 NPhAの中村勝会長(クオール社長)は、「保険薬局が行っている良い取り組みや、導入している素晴らしい機械やシステムなどについて、われわれはこれまで、一般や行政、他の医療従事者に対して“見せてアピールする”という努力が不足していた」と指摘。「そうした保険薬局の取り組みやシステムなどを、今回のフェアを通じて、参加者にはとにかく見ていただきたい。そして、保険薬局の持つ機能というものに対する理解を、深めてもらいたいと思っている」との考えを強調する。

 さらに、「これまで、自分の薬局とは別の薬局が取り組んでいること等を見たり、触れたりする機会は非常に少なかった」と説明。薬局や病院に勤務する薬剤師、あるいは薬局の経営者などに対して、「他の薬局等が取り組んでいる良いものがフェアでは数多く展示される。それらを実際に見ていただき、良いものは導入し、共に保険薬局の発展に尽力していきたい」とする。

 同フェアの出展社数は129社。主な出展内容を見ても、お薬手帳や医療連携、認知症などに関する出展をはじめ、GE薬メーカーや神奈川県、薬局経営に関するITシステムや人材派遣など非常に多岐にわたる出展が予定されており、幅広い業種間の交流が見込まれる。

 また、主立った薬科大学も出展する。同フェアは一般の参加も可能であり、高校生の参加も呼びかけていることから、同フェアへの出展を通じて薬科大学等の入学者増につなげていくことも期待される。

 調剤を体験できるような“子ども薬局”も展開する予定。子どもたちが興味を持って参加できるイベントという面も兼ね備えている。

 NPhAのテーマブースに関しては、現在日本に300台しかない“Pepper”(世界初の感情認識パーソナルロボット)が、薬局の役割についてパワーポイントに基づいて説明する。このほか、NPhAの活動報告や投薬カウンターなども設置され、保険薬局のあるべき姿、薬剤師の活動などを表現する。

会場内の見取り図

会場内の見取り図

 講演についても、一般向け、医療従事者向け共に充実した内容だ。中村会長による基調講演、日本医師会の今村聡副会長による特別講演をはじめ、厚生労働省や日本薬剤師会、ITメーカー、先発品メーカー、GE薬メーカーなどの講演、さらには健康食品や機能性表示食品に関する講演、介護、AED、認知症に関する講演など、バラエティに富んだ講演が数多く予定されている。

 なお、入場は無料(事前登録、または当日来場登録をした人に限る。登録をしない場合は1000円)で、想定される入場者数は3日間で約2万人としている。また、日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師制度の認定シールが、同フェア参加1日につき3単位付与される。



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