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【薬剤師のスキルアップと生涯学習】新潟薬科大学 高度薬剤師教育研究センター

2015年7月27日 (月)

多彩なプログラムで薬剤師をサポート

 新潟薬科大学では、新潟県内はもとより県外の薬剤師にも好評の「薬剤師生涯教育講座」をベースに、グループ研修や大学院講義など、多彩なプログラムが特徴の「生涯研修認定制度」を行っている。2008年9月1日に薬剤師認定制度認証機構(CPC)から認証機関(プロバイダー)の認証を受けており、プロバイダーの認証は大学としては全国で5番目(認証番号G09)、日本海側の薬系大学としては初めての認証となった。その後も同大学では、薬剤師が地域医療を担う一員として優れた職能を発揮するべく独自の研修プログラムを通じて、薬剤師の生涯にわたる卒後研修をサポートし続けている。

 昨今の薬剤師は、医療現場での薬の適正使用や副作用の管理など“薬の専門家”としての役割に加え、コミュニケーション能力を有し、医師や看護師などと積極的に連携した「チーム医療」の一員としての活躍が強く求められている。そこで新潟薬科大学では、薬学教育6年制と4年制の教育のギャップを埋める目的で、05年に全国の大学に先駆けて「高度薬剤師教育研究センター」を開設した。

 同大学の生涯研修認定制度は、この「高度薬剤師教育研究センター」により企画・運営されており、[1]薬剤師生涯教育講座[2]グループ研修[3]大学院講義[4]特別講演会――の四つのプログラムが用意されている。この中心となるのが「薬剤師生涯教育講座」で、最新の医学・薬学が学べる研修講座であり、臨床を主とした医学分野と薬剤師の業務に関連した最近のトピックスで構成する。同講座は新潟県薬剤師会、新潟県病院薬剤師会、新潟薬科大学薬学部同窓会との共催で、市中心部にある朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)で年間9回、土曜日に開催される。

 今月18日には第4回が終了したが、今後のテーマと講師は、第5回(8月22日)=「薬の顔を見てみよう」―杉原多公通(新潟薬科大学教授・薬学部長)、第6回(9月26日)=「糖尿病治療の現状と課題~そして新たな可能性」―鈴木克典(済生会新潟第二病院代謝・内分泌内科部長)、第7回(10月24日)=「薬剤師のための皮膚科講座~重篤な薬疹」―飯島正文(新百合ヶ丘総合病院皮膚疾患研究所所長)、第8回(11月14日)=「統合医療をどう捉えるか~その現状と今後」―川嶋朗(東京有明医療大学保健医療学部教授)、第9回(12月5日)=「腎機能障害時における薬物療法のポイント~その実例を交えて」―下條文武(前新潟薬科大学学長:腎臓内科医、新潟薬科大学特別招聘教授)が予定されている。

 なお9月の第6回講座は、同大学の教授が今回「日本くすりと糖尿病学会」の大会長ということから、初めての試みとして「第4回くすりと糖尿病学会学術集会特別講演」と位置づけ、同会場・同日でのジョイント開催としている。

 「グループ研修」は、薬剤師として必要と思われる医学的知識や技能の向上を目的に、セミナー形式の講演、SGDや実習を行うもので、[1]臨床判断[2]糖尿病スキルアップセミナー[3]インスリン療法スキルアップセミナー[4]フィジカルアセスメント――の四つがある。こちらは定員制(各30人)で、会場は新潟市中心部の同大学メディアキャンパスで、開催回数は4~9回(水曜あるいは木曜の午後7時から)となっている。

 さらに同大学大学院薬学研究科では、社会人入学制度を導入して意欲ある現役薬剤師を受け入れ、最新の臨床薬学専門領域の知識と技能を教授することにより、高度な薬剤師職能を発揮できる指導薬剤師の養成を行っている。生涯研修認定制度の受講生は、希望により大学院薬学研究科で開講されている「大学院講義」を受講できる。そしてこれらの研修のほかに、薬剤師・市民・学生が広く参加して「地域医療と薬剤師の役割」などをテーマとした特別講演会を開催しており、これに参加することができる。

 研修認定薬剤師の認定までは、まず「新潟薬科大学薬剤師生涯研修履修手帳」を入手する(無料。他の認証プロバイダーの研修履修手帳を利用することもできる)。そして研修プログラムを受講する。そして「生涯研修認定単位(シール)を受領し、生涯研修履修手帳にシールを貼付する。その後、規定の単位を取得し、「認定薬剤師証」の交付申請を行い(認定申請料1万円を振り込む)、認定審査の上、「研修認定薬剤師」として登録し、「認定薬剤師証」が交付される――という流れ。

若林氏

若林氏

 高度薬剤師教育研究センター長を務める若林広行教授(薬学部臨床薬物治療学研究室)は、同大学の生涯研修認定制度について「薬剤師生涯教育講座の登録料(通年)は本学卒業生が1000円、他大学出身者は1万円で、単回受講(1回1500円)も可能。さらに登録者は無料で各グループ研修にも参加できる。年間でこれだけの生涯教育講座を行い、県内外から現場の第一線で活躍する講師を招いている。他のプロバイダーと比べ、充実したプログラム内容と料金面は最大の特徴と言っていいのではないか」と強調する。

 同大学の生涯研修認定制度も、出身大学に関係なく学習することができる。「薬剤師生涯教育講座」では、新潟薬科大学の卒業生が半分弱であり、半数以上は他大学(23大学)の卒業生が毎年受講している。県内には薬剤師会の会員が約1700人、病院薬剤師会の会員が200~300人いるが、生涯研修認定制度にはこれら県内の薬剤師の3分の1強が、毎年受講申し込みをするという。

 若林氏は「大学を卒業したばかりの20代から60代半ばくらいまで年代層も幅広い。1年間受講して翌年受講しない人も中にはいるが、やはり最新の知識や技能を習得したいと毎年継続して受講する人がほとんどで、福島など隣接県から毎月来る人もいる。センターでは特別会計で予算を組んでやっているが、前記のように他の研修機関にない充実した内容であり、実際に大学からの“持ち出し”となる。しかしこれは採算に関係なく、出身大学を問わず新潟県内のオール薬剤師のレベルアップを図るという最大の目的があるためで、学校法人としての使命であり、地域貢献の大学としての使命であると考える」として、今後も魅力あるプログラムで幅広く薬剤師の生涯研修をサポートしていく考えだ。

新潟薬科大学 高度薬剤師教育研究センター
http://www.nupals.ac.jp/koudo/




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