千葉大学の研究グループは、肥満患者に高発現している脂肪酸合成酵素「ACC1」が自己免疫疾患を引き起こす作用があることを発見した。今後、ACC1やACC1が制御している脂肪酸合成経路を創薬ターゲットとすることで、将来的に肥満関連疾患の治療開発に役立つことが期待される。
肥満、特に内臓脂肪蓄積を伴う肥満症は、糖尿病、脂質異常症、高血圧などのいわゆる生活習慣病と密接に関わっており、今後の医療問題の根本とも考えられている。肥満関連疾患では糖尿病や動脈硬化性疾患が注目されているが、自己免疫疾患、慢性の気道炎症疾患である喘息、癌などの免疫担当細胞と関わりの深い疾患の発症リスクが高まることも明らかになってきている。
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