第9回「日本薬局学会学術総会」が“薬局機能を高める・みらいへの展望―問われる私たちの進化と真価”をテーマに26、27の両日、横浜市のパシフィコ横浜で開催され、2日間で約6000人超が参加した。基調講演や特別講演、シンポジウム、未来セミナー、ワークショップ、市民講座など充実したプログラムが行われたほか、一般演題として日頃の研究成果や最新の薬局の取り組みなどが数多く発表され、次の時代に向けての新しい薬局の形を力強く発信する場となった。
初日に行われた開会式であいさつした日本保険薬局協会(NPhA)の中村勝会長(クオール社長)は、「保険薬局を取り巻く環境、あるいは医薬分業に対する環境、薬剤師の活動状況などについて、この2年間で多くの議論が行われてきた」と指摘した。その上で、24日にまとめられた厚生労働省の「健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会」の報告書に触れ、「NPhAの幹部が集まり、報告書の内容や趣旨について十二分に議論した。来年度ということなく、できることから即、始めていこうという意志決定をした」と説明。「高齢化を迎えた今後の日本の医療のために、改めて新しいスタートとして、薬局活動を通じ、医療について真摯に、前向きに受け止めて進んでいく」とした。
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