◆薬剤師関連学会の増加に歯止めがかかる気配がない。広く研修機会を設けることは望ましく、先進的な取り組みを日常業務に生かす意義があるのは確かだが、「学会設立」と「認定制度」のセットは問題ではないか
◆実際、医学を薬学に変えただけの学会も多く、次から次へ学会や団体、認定が立ち上がってくる。現在これだけチーム医療が叫ばれているのに薬剤師中心の集まりでは社会に対して説得力を持たないだろう
◆最近、多くの現場薬剤師から「薬剤師だけの学会にはなるべく参加しない」との声を聞くようになった。もちろん全て意味がないわけではないが、少なくない当事者たちがこのように考え始めていることは危機のサインと見るべきだ
◆ここは医学会の反省を認識する必要がある。学会と専門医制度の乱立が医療の質への懸念を招き、専門医機構の発足につながった。そう考えると、学会乱立がかえって薬剤師の質低下につながりかねない可能性もある。安易な設立を防ぐためにも、関係者には一歩立ち止まって考えてもらいたい。
学会設立、一歩立ち止まって
2016年01月27日 (水)
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