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◆「恋人より長く、部長と一緒にいる」。こんなキャッチコピーで売り出しているのは、“うるおい”をアピールポイントにする某メーカーの清涼飲料水だ。キャッチコピーはほかにもあり「わたしのオフィスは砂漠地帯」「今日もかさつくことばかり」などなど、恐ろしい文句が並んでいる
◆冒頭のキャッチコピーは女性客をターゲットにしたものだが、「女房より、部下の顔をよく見てる」「子供より、同僚と多く話してる」などと置き換えてみれば、うなずく人も多いのではないだろうか
◆日本人の“働きバチ”は有名だ。年間の労働時間こそ米国に抜かれたものの、休日の日数は相変わらず低い。子供との触れ合いも、米国では305時間が最多であったのに対して、日本は母親が1時間未満、父親に至っては30分未満が最も多いという調査結果もある
◆年末に向けて仕事が忙しくなる人が多いだろう。しかし“心の砂漠化”を避けるためにも、忙しいときこそ、家族や恋人とゆっくり時間を取るように心がけてみてはどうだろう。