厚生労働省は、抗菌薬が効かない感染症である薬剤耐性菌(AMR)対策の強化に乗り出す。新たにAMRに関する専門的、技術的な事項について審議する小委員会を厚生科学審議会感染症部会のもとに設置。小委員会では、抗菌薬の適正使用やAMRの監視に関する検討や技術的な助言を行い、農林水産省と協力してAMR対策を進めていく。
小委員会の設置は、10日の感染症部会で了承されたもので、具体的にはAMR対策の強化に向けて、2020年までのAMRに対する国の具体的な行動計画を策定した「AMR対策アクションプラン」のうち、人の健康に関する対策の進捗状況について評価を行っていく。さらに、小委員会にワーキンググループを設け、抗菌薬の適正使用や医療から、農畜水産、食品安全の各分野におけるAMRの監視について検討したり、技術的な助言を行うほか、連携する農水省からも審議へのオブザーバー参加が予定されている。
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