
中外製薬の永山治会長は、21日に都内で開催した記者懇談会であいさつし、製薬企業の研究開発費の高騰に言及。米国の大学が2010年に行った調査で、「一つの薬剤を開発するために必要な費用が約25億ドルと、10年間で2.5倍に拡大している」と紹介した。さらにその中身について、「臨床開発費が高騰しているのは誰もが知っていて当たり前だが、実は前臨床での開発費の伸び率がそれを上回っていた。新しい創薬ターゲットを見つけ出すための技術にお金がかかっている」と新薬開発の難しさを語った。
永山氏によると、創薬の入口部分で前臨床のコスト増になっているという。創薬標的を探し出すためのアプローチとして、「遺伝子・蛋白質解析など10年前には使われなかった技術が入ってきている。前臨床で10億ドル以上のお金がかかっているのは、誰も知らない」と語った。
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