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【ひたちなか総合病院】薬剤師業務を「見える化」‐病棟で医療安全に貢献証明

2016年12月12日 (月)

赤外線センサーで行動明らかに

 日立製作所ひたちなか総合病院は、名札型赤外線センサーを使って病棟薬剤師の行動データを測定し、電子カルテにアクセスした履歴と照合することで、急性期病棟の薬剤師業務の“見える化”に成功した。病室滞在時間や電子カルテ操作時間などの項目を設け、1カ月間にわたり薬剤師の動態を追跡。位置情報と業務量を解析した結果、循環器病棟を対象に重要評価指標に設定した抗凝固薬・抗血小板薬の確認を全ての患者で行っていることが判明。病棟薬剤師が医療安全に貢献していることが裏付けられた。関利一薬局長は「病棟業務も時間ではなく、内容で評価されるべき。今後は、こうした切り口でエビデンスを形にすることを考えていかなければならない」と話している。

 名札型赤外線センサーは、組織活動を可視化する世界初のシステム。名札型のセンサーを身につけた職員が病棟に設置された無線装置(ビーコン)に近づくと、センサーが赤外線を感知し、接続機器を通じて位置情報がパソコンからサーバーに転送されて蓄積、解析が行われる仕組みだ。


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