近年、保険薬局との連携の一環として、主な臨床検査値を印字した処方せんを発行する医療機関が増えてきました。臨床検査値を活用して、患者さんの薬物療法の安全性、有効性に貢献することが薬局・薬剤師に求められています。
印字される臨床検査値の中でも腎機能に関する検査値は、腎排泄の割合が高い薬剤の禁忌症例への投与回避、腎機能に応じた投与量の調製などの判断をするために必要であるため、適正に理解し対応することが求められます。
そこで本書では、腎機能低下の基本的な病態、腎機能の評価方法、腎機能低下時に注意する薬剤について解説するとともに、処方せんに印字された腎機能検査値の処方監査や服薬指導への活かし方をわかりやすく解説しています。
目次
第1章 腎機能低下とは
第2章 腎機能を評価する
第3章 腎機能低下時に注意する薬物
第4章 Q&A
第5章 腎機能関連検査値の活用
1.腎機能低下と尿酸低下薬
2.上限が規定された腎排泄型薬剤
3.腎機能と抗不整脈薬
4.腎排泄型、腎毒性薬剤
5.腎排泄型薬剤
6.尿たん白とスタチン
7.腎機能低下と抗凝固薬
8.腎機能低下とVD3誘導体製剤(外用剤)
9.メトグルコ錠にタガメット錠が追加
10.ARB・利尿剤にNSAIDsが追加
11.メトホルミンとヨード造影剤
12.腎機能低下と抗アレルギー薬
13.血清シスタチンCの利用
【編著】北海道医薬総合研究所(’17.3)
【判型・頁】A5判・150頁
【定価】1,870円(消費税込み)
ISBN:978-4-8408-1390-7 C3047
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