感染制御や感染症治療に携わる薬剤師に必要な知識を網羅したテキスト
問題となる微生物や原因菌、対応する抗菌薬、薬物療法、予防などについて感染制御の第一線で活躍する医師及び薬剤師が詳細にわかりやすく解説しています。
最新の治療ガイドラインに対応した5年振りの改訂版です。
第1章は、ここ数年で急速に進歩している日本の医療関連感染制御体制の変遷と関連する法制度について詳述。
第2章は感染制御における基本として病原体を持ち出さない、持ち込まない、拡げないために適切な予防、治療、処置が必要である。それらを正しく理解できるよう、感染制御として問題となる微生物の知識と対応する治療薬の基礎知識を解説。
第3章は、抗菌薬の適正使用のために選択の方法、PK/PD、TDM、留意点などについて解説。
第4章は、感染症の予防と治療の基本的知識と感染症ごとにその予防や発症、原因菌による治療薬・治療法の選択など抗菌薬による薬物療法について詳述。
第5章は、エビデンスに基づく感染対策、感染制御とガイドライン、サーベイランスとアウトブレイクへの対応など感染症対策の最新知識を記載したほか、消毒薬や医療廃棄物に関する対応法や院内感染防止のための方策、地域ぐるみのネットワークの必要性と薬剤師の果たす役割についても紹介。
◆「感染制御認定薬剤師」の認定試験対策用テキスト!
◆感染制御・感染症治療に関する基礎知識を身につけたい初学者にもおすすめ!
目次
第1章 総論
1.医療関連感染制御の変遷
2.感染制御に関わる法制度
第2章 微生物と抗微生物薬等の基礎知識
1.感染制御のための微生物の基礎知識
2.感染制御のための真菌の基礎知識
3.感染制御のためのウイルスの基礎知識
4.新興・再興感染症原因微生物の基礎知識
5.薬剤耐性菌の基礎知識
6.抗菌薬の基礎知識1(β-ラクタム系薬)
7.抗菌薬の基礎知識2(アミノグリコシド系薬)
8.抗菌薬の基礎知識3(マクロライド系薬)
9.抗菌薬の基礎知識4(抗MRSA薬)
10.抗菌薬の基礎知識5(合成抗菌薬)
11.抗菌薬の基礎知識6(その他の抗菌薬)
12.抗真菌薬の基礎知識
13.抗ウイルス薬の基礎知識
14.消毒薬の基礎知識
15.ワクチンの基礎知識
第3章 抗菌薬の適正使用
1.抗菌薬の選び方
2.抗菌薬のPK/PD
3.抗菌薬のTDM
4.抗菌薬の使用上の留意点
5.腎障害時における抗菌薬の適正使用(抗真菌薬を含む)
第4章 感染症の予防とその治療
1.感染症の予防と治療の基本
2.感染症と臨床検査
3.敗血症 sepsis
4.発熱性好中球減少症
5.肺炎
6.インフルエンザ
7.結核
8.腸管感染症
9.尿路感染症
10.性感染症
11.カンジダ血症
12.HIV感染症
13.ウイルス性肝炎
14.疥癬
15.周術期感染症(手術部位感染を中心に)
16.小児の感染症
17.細菌性髄膜炎
第5章 感染対策の実際
1.エビデンスに基づいた感染対策
2.感染制御とガイドライン
3.サーベイランスとアウトブレイクへの対応
4.洗浄・滅菌の実際
5.消毒薬の適正使用-生体に対する消毒-
6.消毒薬の適正使用-器材・環境に対する消毒-
7.消毒薬使用上の留意事項
8.注射薬の無菌調製-輸液調製のポイント-
9.医療廃棄物と感染
10.医療関連感染対策のネットワーク化
11.医療関連感染対策における薬剤師の役割
【監修】一般社団法人 日本病院薬剤師会(’17.4)
【判型・頁】A4判・約450頁
【定価】6,050円(消費税込み)
ISBN978-4-8408-1388-4 C3047
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