製薬企業には多くの法規制が課され、それに加えて生命関連事業として高い倫理観も求められています。その要求に応えるべく業界では自主規範が規定されています。
しかし、現実には法規制や自主規範を遵守できずに社会問題となる不祥事が起きてしまうこともあります。
本書は、過去にコンプライアンス違反を問われた様々な事例とその問題点を紹介するとともに、企業コンプライアンスの意義と、製薬企業の遵守すべき法令や省令、自主規範の概要などについて、法律の専門家である弁護士がわかりやすく解説しています。
特に第4章では具体的な問題事例をQ&A形式で取り上げて解説しており、より実践的に理解することができます。
企業倫理やコンプライアンスの重要性を認識・浸透させるために、経営陣や関連部署をはじめ製薬企業に勤める方々におすすめの一冊です!
目次
第1章 製薬企業の不祥事
第2章 企業におけるコンプライアンス
第3章 製薬企業におけるコンプライアンス
第4章 製薬企業に関連する法令・自主規範と検討すべき問題事例(Q&A)
Q1.薬務,物品等の提供
Q2.親睦会合・記念行事等における贈答・接待及び社会的儀礼
Q3.変則的な景品類の提供
Q4.プロモーション用資材の作成,使用
Q5.広告料の支払い
Q6.医療機関からの強い要請に基づく景品類の提供, 国家公務員に対する景品類の提供
Q7.寄付[1](研究活動に対する寄付)
Q8.寄付[2](講演会への寄付)
Q9.寄付[3](大学の周年行事に伴う寄付)
Q10.寄付[4](大学内奨学基金,教育・養成目的の寄付)
Q11.寄付[5](医療機関等及び医療担当者個人を会員とする団体への寄付)
Q12.MRによる情報提供
Q13.医薬品の無償提供
Q14.研究委託にかかる会合における報酬及び費用の支払い
Q15.各種業務の依頼
Q16.説明会・講演会
【著者】伊東 卓,青木 清志,花井 ゆう子,土肥 勇(’17.4)
【判型・頁】B5判・110頁
【定価】1,870円(消費税込み)
ISBN978-4-8408-1392-1 C3047
※ 送料:国内1カ所送付につき、重量5kg以下 660円、重量5kg超 990円