◆2016年度6年制薬学教育評価の結果が公表された。判定保留の大学が見られたが、評定では6年制教育の再構築が必要という厳しい指摘があった。薬学6年制教育とは何なのかという根本的問題が突きつけられた深刻な事態と言える
◆適合の大学でも指摘事項が増加。最近は国試偏重の時間割を問題と指摘される大学は珍しくなく、今回は留年者・退学者の増加や必要な基礎学力のない学生を入学させている入試の不備も複数指摘された
◆こうした事態は国試と就職にも異変をもたらしている。薬学教育協議会による昨年の就職動向調査では、進学者を除き就職しなかった学生が増加し、卒業生の4分の1が薬剤師免許を取得していなかった
◆国試偏重教育を進めてなお合格率操作が疑われる大学もある。これで学生の人生を預かる高等教育機関の役割を果たしていると言えるのだろうか。大学は入学者選抜を真剣に考えるべきだがなかなか動かない。家族に一定水準の学力がないと薬剤師にはなれないと理解してもらう努力の方が近道かもしれない。
6年制教育の再構築必要
2017年04月12日 (水)
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