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何気ない配慮に好感

2017年04月14日 (金)

◆「患者目線(視点)で……」。薬剤師に限らず医療従事者全般の患者対応のあり方として頻繁に引用される文言である。言葉では理解しているつもりでも実際に、その立場にならないと分からないこともある
◆先月、取材する側ではなく、患者の立場で病院と保険薬局のそれぞれの薬剤師業務に触れる機会があった。もちろん、面識もまったくない薬剤師だったが、その接し方にとても好感が抱けた
◆病院薬剤師はベッドに横たわる無季言子に、腰を下ろし目線の近くで服用薬の説明を丁寧に行ってくれた。退院後、処方箋を持ち寄った保険薬局の薬剤師は入院中服用していたGE薬を所望すると、在庫がないにもかかわらず嫌な顔ひとつせず、その場で卸へ発注をかけてくれた
◆日常、薬剤師を取材する機会は多いが、現場でのこうした何気ない配慮に気づくことは少なく、とても新鮮に映った。その薬剤師たちにとっては、なんら特別な行為ではなかったのかもしれないが、一人の患者の立場からすれば、的確な服薬指導以上に、ありがたく感じた。



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